ごみ拾いを通じて多摩エリアの魅力を知る!多摩クリーン&クラフトキャンペーンが開催

2022.10.05

2022年9月、「あしたの東京プロジェクト」の第一弾となるイベント「多摩クリーン&クラフトキャンペーン」が開催されました。奥多摩町・国立市の2カ所の会場で行われた同イベントは、参加者が川沿いなど地域のごみ拾いを行うというもの。一部のイベントは悪天候の影響により中止となりましたが、多くの参加者のご協力により、多摩エリアの魅力と課題が共有される機会となりました。

地域の魅力を感じながら、課題にも向き合うごみ拾い

東京の中でも河川や山林が多く、美しい自然に恵まれる多摩エリア。近年、アウトドアの流行により、多くの人が訪れるようになっています。特に人気を高めているのが、コロナ禍において“密にならないレジャー”として楽しめるキャンプやバーベキューです。その一方、多摩の河川敷では、使い終えた道具やごみが投棄されるという問題が発生しています。

こうしたごみにまつわる地域課題を解決するとともに、雄大な自然や地産商品等を通して多摩地域の魅力を再発見することを目的に、「多摩クリーン&クラフトキャンペーン」は企画されました。ごみ拾いを通じて地域を美化するとともに、自然や景観の魅力を改めて認識することで、多摩エリアへの理解を深めていくキャンペーンとなっています。

当日は多くの参加者が多摩地域の魅力を感じながら、ごみ拾いに参加しました。

悪天候により中止となったスタートイベント。その思いは翌週へ

「多摩クリーン&クラフトキャンペーン」初日にあたる9月18日(日)は、奥多摩町の氷川渓谷周辺でスタートイベントが予定されていました。

JR青梅線の奥多摩駅付近、日原川沿いや多摩川の上流に位置する氷川渓谷は、広い洲や瀬を有することから、キャンプや釣り、川遊びの人気スポット。緑も多く、奥多摩の自然が凝縮された場所となっています。一方で河原でのごみの投棄が問題になっており、生態系への影響も懸念されています。

そのような大自然に囲まれてのごみ拾いをメインに、氷川渓谷ガイドツアーや、白丸湖でのカヌー・SUP体験といった自然を満喫するアクティビティも予定していましたが、当日は台風14号の影響による悪天候を受けて参加者の安全を最優先に考慮し、残念ながら中止となりました。

多くの参加者、賛同者のご協力により準備が進められたスタートイベント。中止を余儀なくされたことは残念ですが、“多摩地域の自然や景観を楽しみながら守る”という思いは、翌週のウィークイベントに受け継がれていきます。

奥多摩、国立をクリーンにするウィークイベントを開催

9月23日(金・祝)、24日(土)、25日(日)、奥多摩町および国立市で開催された「ウィークイベント」にて、ごみ拾いが行われました。会場となったのは、奥多摩町の「奥多摩駅前広場」と国立市の「流域下水道処理場広場」。台風15号の影響を受けて、24日(土)は一部中止を余儀なくされましたが、延べ約500名に参加いただきました。

会場に集まった参加者には、特設テントにて軍手、トングなどが貸し出されます。その後、該当エリアや注意事項の説明を受け、ごみ拾いがスタート。

多摩川が流れ、河川敷が運動施設などとして活用される国立市は、奥多摩町と同様、不法投棄やポイ捨ての問題に悩まされています。参加者からは、「ペットボトルや空き缶だけでなく、精肉トレーやカセットガスボンベ、テントの部品が放置されているなど、想像もしていなかったごみもあり、驚いている」と、感想の声があがりました。市の内外から参加者が集まった「多摩クリーン&クラフトキャンペーン」の活動は、地域課題の共有としても有意義なものとなったようです。

奥多摩駅前広場で開催されたウィークイベント

国立市の流域下水道処理場広場で開催されたウィークイベント

参加者にはサステナブルなグッズをプレゼント

拾われたごみは、会場内のエコステーションにて回収されます。参加者の方々には、プラスチックの代替品として注目される”バンブーファイバー”を一部使用した、サステナブルなオリジナルマグボトルがプレゼントされました。また、奥多摩の生き物や名所、名産品がイラストで記載された可愛らしい「奥多摩手ぬぐい」、奥多摩駅すぐの「VERTERE(バテレ)」のクラフトビール、東村山市に拠点を置く「ポールスタア」のクラフトコーラもウィークイベントの参加者にプレゼント。多くの人々が多摩エリアの魅力を体験しました。

加えて、イベントアンケートに答えた方限定で、東京の山々で林業を営む「東京チェンソーズ」が手がけた「山男のガチャ」体験プレゼントもありました。ガチャを回すと出てくるのは、バードコールやマグネットなどが入ったオリジナルのカプセルトイ。これらは東京都檜原村の山で伐採した木のうち、枝や幹の細い部分を加工して作られているもので、木を“1本まるごと活かす”という取組みの一環で誕生したそうです。

こうして終了した「多摩クリーン&クラフトキャンペーン」。運営に携わった東京観光財団の北村さんは、「自然に恵まれた多摩地区は、近年レジャーの需要が急速に高まっており、一部の観光地ではごみ問題に対応が追いついていないのが実情です。今回のイベントを通じ、ごみ問題の解決に向けて、地域の住民や行政にとどまらない幅広い人々の理解を得るきっかけを作ることができたと感じています。」と語ります。

また東京都 産業労働局 観光部 企画課の篠原さんは「こうした取組を通じて、参加者や都民の皆さんが地元や地域に対して愛着を深めてゆき、自然や景観の保全はもちろん、旅行者を迎え入れる気運を醸成していきたいと考えています。また同イベントで感じたことを、SNSなどで多くの人に伝えていただくことも、未来に向けた大きな前進になるでしょう。今後もこのような催しを続けていきたいですね。」と語りました。

私たちが知らない東京の姿を、参加型イベントを通じて再発見する「あしたの東京プロジェクト」。今後もさまざまなキャンペーンを企画しています。情報は随時同サイトで発信していますので、ぜひチェックしてみてください。