Find your Green Tokyo! Project
東京の「緑」の魅力を訪日外国人観光客に伝えるプロジェクト
庭園・公園にとどまらない、多様な緑を有する東京の観光都市としての魅力を、訪日外国人観光客の方々に広く伝えていく「Find your Green Tokyo! Project」が「東京の魅力発信プロジェクト」の一環として、スタートしました。
東京は、世界の先進都市と比較して、街のいたるところに緑が息づくガーデンシティです。このプロジェクトでは、東京の多様なグリーンスポットを、Old(伝統)とNew(革新)というふたつの側面からピックアップし、それらを紹介するガイドブック・WEBサイトの制作、観光ガイドに向けて「グリーンエバンジェリスト研修」の実施、SNSなどによる情報発信を通じて東京の「緑」の魅力を継続的伝えました。
公園や庭園だけではない、革新の緑・新たなグリーンスポットの発掘も
プロジェクトを主催する朝日新聞社の安藤さんは、「Tokyo Tokyo Old meets New」とのコラボレーションプロジェクトを発案した動機について、「都市ランキングでロンドン、ニューヨークに続き東京が3位である理由に、環境面での差があると知ったことがきっかけです。それは事実ではなく『実際に知られてないだけなのでは?』と考え、東京の緑の多面性を知るきっかけを作りたいと思い、プロジェクトに申し込みました」と語りました。
Find your Green Tokyo! Projectの内容の中に、「Tokyo Tokyo Old meets Newのコンセプト【伝統と革新】を盛り込むことは、はじめは難しいと感じていたのですが、結果的には東京の緑の多様性や新しい魅力を発掘することに繋がりました。東京で緑といえば歴史や伝統を感じる公園や庭園の紹介に偏りがちですが、ビルの屋上の植栽や下町の植木鉢文化、少し足を延ばしたら山や森があるなど、実際は様々なバリエーションがあり、新たなスポットを再発見できました。訪日外国人が東京に対して抱くイメージは、渋谷のスクランブル交差点や秋葉原の電気街といった都市的な「革新」の部分が強いそうです。実際にはそれ以外にも、伝統的な緑・革新の緑といったグリーンスポットが沢山あり、環境面で素晴らしい魅力があることも伝えていきたいです」と今後の抱負についても語りました。
ビジュアルで魅せる オールカラーのバイリンガルガイドブックが完成
Find your Green Tokyo!の小冊子・WEBサイトを制作にあたって、緑の専門家である有識者、フォトグラファー、訪日外国人をガイドするプロフェッショナルガイドの方々といった各部門のプロの視点を取り入れ、東京都内の緑のスポット20か所を選定・制作しました。オールカラー、英語と中国語(簡体字)のバイリンガル仕様で、写真家・福岡将之氏がアングルや撮影の時間帯にもこだわった撮りおろし写真を前面に出し、東京の緑の魅力をわかりやすく効果的に伝える内容に仕上がりました。
ガイドブック制作を担当した、ひるがお社の井口さんはその想いについて、「『緑が観光の目的でない方でも楽しめる』ことを意識しました。人気スポットからのアクセス、回遊性があり季節を選ばないこと、手軽にダイナミックな自然を感じられることなどに配慮して構成しています。東京はスクラップアンドビルドによりその姿をドラスティックに変えてきましたが、建物の周りの緑は『再生と循環』。日本人には『内なる緑』の意識があり、緑を活かしたまちづくりを実践してきました。自然と共生した東京の街並みを、冊子を通じて感じていただきたいですね」と語りました。
東京の緑の魅力を伝える「Tokyo Green エバンジェリスト」を養成
こうして選定されたグリーンスポットをより広く伝えていくために、訪日外国人観光客に向けて観光ガイドを行っているプロフェッショナルガイドの方々約60名に向けて、東京の「緑」の魅力を伝えるガイドを養成する「グリーンエバンジェリスト研修」を実施しました。研修を主催したノットワールドの河野さんは「今まで訪日外国人観光客向けの東京観光で緑と言えば、皇居や浜離宮といった伝統的なスポットを案内するのが定番でしたが、New(革新)という視点が加わることで、今まで気が付かなかった新たなスポットや視点を発見することができました。例えば、東急プラザ銀座のルーフトップグリーンに代表される整えられた緑の面白さなどは、今まで気が付かなかった視点でした。Old(伝統)とNew(革新)の対比で説明していくことで、説明に深みも出てきます。研修では、緑の専門家から意見をお聞きでき、またガイド同士が自分たちの持つ緑の知識を交換する場となるなど、大変有益な機会となりました」と研修の成果について語りました。
実際にプロフェッショナルガイドとして現場で活躍されている二宮さんは、「研修は素晴らしい情報交換・学びの場になりました。特に丸の内や大手町の緑は、その背景にある都市計画なども含めて知ることができたため新鮮な学びが多々ありました。「東京の緑」で私が着目しているのは、下町の日常風景の中にある盆栽文化、ミニマルなグリーンについてです。軒先に盆栽を並べ、緑を楽しむ文化は東京の下町ならではと思いますし、訪日外国人観光客の方々は、このような意外な場所に緑があることに驚きと感動を覚えるようです。今回研修に参加して、新たな緑の魅力を知ることができたので、それを訪日外国人観光客の方々に伝えていくのが今から楽しみです。私は、東京は世界一の観光都市だと思っていますが、2020年に向けてガイドもスキルアップして“東京のガイドは世界一”と呼ばれるようにみんなで力を合わせて頑張っていきたいです」とこれからの抱負を語りました。
Instagramでの
フォトキャンペーンも実施
情報発信については、公式ウェブサイトでの発信(英語・中国語(簡体字)・日本語)、中華圏向けウェブサイト『潮日本』での記事広告発信のほか、Instagramのアカウント「Find Your Green Tokyo」を開設、選定した20スポット以外にも、様々なバリエーションの緑をフィーチャーして投稿を続けています。#greentokyoのタグをつけて投稿することで、観光客や東京に住んでいる方々等どなたも参加できるフォトキャンペーンも実施しています。
寒かった冬が終わり、春を迎え暖かくなると、東京のグリーンは見ごろを迎えます。春の桜に新緑、夏の生き生きとした生命力あふれるグリーンに、秋の紅葉と季節ごとに変化していく緑の魅力を、訪日外国人観光客の方々に伝えてまいります。
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Find your Green Tokyo! Project
公式ウェブサイト
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