第79回国際写真サロン
「臨海副都心」能登 正俊さん(日本) 撮影場所:お台場海浜公園
国内最大規模の写真コンテストに
「Tokyo Tokyo Old meets New部門」新設
朝日新聞社と全日本写真連盟が主催する日本最古で国内最大規模の写真コンテスト、『第79回国際写真サロン』に、「東京の魅力発信プロジェクト」の一環として「Tokyo Tokyo Old meets New部門」が新設されました。このコンテストは、写真を通した国際文化の交流と親善を目的として、日本では1927年(昭和2年)に第一回が開かれ、今年で79回を迎えた歴史ある写真コンテストです。
「伝統と革新」をテーマに国内外から1558件の応募が集まる
新設した「Tokyo Tokyo Old meets New部門」では、募集テーマを「伝統と革新が共存する東京」とし、人々や街並み、風景や流行など古さと新しさが共存する東京の姿を表現する写真を募集しました。「Tokyo Tokyo Old meets New」は、東京都が「東京ブランド」を国内外に発信するキャッチフレーズで、【伝統と革新】をテーマに江戸から続く伝統と最先端の文化が共存している東京の魅力を表現しています。「Tokyo Tokyo Old meets New部門」へは1558件の応募がありました。その半数以上が海外・外国人の方々からの応募となり、国際色豊かなラインナップとなりました。東京の景色、建築、お祭り、雑踏などを被写体に、国内外の観光客や都民の方々が、「伝統と革新が共存する東京」を捉え、表現した写真が数多く集まりました。
日常風景の中に新しい視点
「東京の新しい魅力」を
再発見できる
作品の数々
国際写真サロンを主催する全日本写真連盟の勝又さんは、部門の新設について、「国際写真サロンは国内のみならず海外からの写真愛好家からの応募が多数集まるコンテストですが、海外の方々が日本をどのように見ているのか、東京を訪れた際にどのような風景や人に魅了されるのかといったことを、写真を通じて知る大変意義のある機会になると考え、今回『Tokyo Tokyo Old meets New部門』を新設しました」と語りました。テーマと応募作品については、「『伝統と革新が共存する東京』というテーマは、非常に難易度が高いのではと思っていました。特に海外の方々は、過去に東京に来た際に撮影した作品を応募した方がほとんどだと思いますが、テーマに合致したレベルの高い作品が多数応募されたことが驚きでした。東京という街が、テーマにある【伝統と革新】という魅力をもともと持っており、訪れた外国人の方々はそれを自然と感じ取り、写真で表現していたとも言えます。
今回の審査会では特に海外と地方在住の方々の作品への評価が高く、雑踏や建築といった何気ない日常風景を新しい視点で撮影していました。受賞作を見ることで、今まで気が付かなかった東京の新しい魅力を再発見できると思います」と語り、作品の魅力を伝えていました。
最優秀賞に選ばれたのは
「ダイナミックな都市」を表現した1枚
・審査委員
田沼 武能さん(全日本写真連盟会長・写真家)/立木 義浩さん(写真家)/安珠さん(写真家)
・応募作への総評
東京の伝統と革新性を一枚の写真で表現するというとても難しいテーマに、みなさんが苦労した跡がうかがえる。どうやってもお祭りの写真が多くなった。お祭りもいいのだが、同時に東京の街も写さなければテーマにフィットしない。お祭りだけにのめり込むと、結局はお祭り写真で終わってしまう。説明的になっても面白くない。東京には撮りどころが多くあるので、多彩な側面を切り取ってほしい。地方や外国の人の作品の方が、よりテーマに沿ったものが多かったようだ。
・作品講評
「Tokyo Tokyo Old meets New最優秀賞の『臨海副都心』は、お台場、屋形船、レインボーブリッジの取り合わせでテーマを表現している。東京でスケールの大きな写真を撮るのは結構難しい。この作品は上からの視点でダイナミックな都市を感じさせる。夕景から夜景に変わる光のドラマが写し込まれているのも素晴らしい」
Tokyo Tokyo Old meets New 最優秀賞
ピープル賞
ストリート賞
ランドスケープ賞
ファッション賞
トラディション賞
イノベーション賞
Tokyo Tokyo Old meets New部門写真展のお知らせ
受賞作をはじめとした「Tokyo Tokyo Old meets New部門」の作品を見ることができる写真展を下記日程で開催いたします。ぜひご来場ください。
2019年3月1日~6日 有楽町朝日ギャラリー(東京・有楽町マリオン11F)
2019年3月16日~3月28日 朝日新聞社2Fコンコースギャラリー(東京・築地)※上位7点のみ