いぬねこ最先端都市TOKYO~いぬねこサミット~
いつの時代もいぬねこと人との幸せを考える東京の魅力を発信
朝日新聞社が運営するペット情報サイト『sippo』では、同本社ビルにて2023年1月22日(日)、いぬねこの幸せを考える『いぬねこサミット』を開催しました。
『いぬねこサミット』は、東京の魅力発信プロジェクトに採択された同社の『いぬねこ最先端都市TOKYOプロジェクト』の一環として行われたイベント。多彩な展示やイベントを通じて「江戸時代から続くいぬねこと人々との暮らし」と「殺処分ゼロや保護活動など動物愛護の最先端都市TOKYO」の交差により、東京ブランドをPRしました。
昔から受け継がれる「いぬねこを大切に想う気持ち」を今に
「TokyoTokyoのコンセプトを知ったとき、東京は昔からいぬねこを大切にしてきた都市だったということに改めて気づきました」と、『いぬねこ最先端都市TOKYOプロジェクト』に取り組む『sippo』編集長の磯崎こず恵さん。
「いぬねこは昔、番犬や鼠取りなど“人の役に立つ”ことで人間とつながっていました。近年では“家族”、“うちの子”になり、関係性はまったく変わってきています。ところが、江戸時代に徳川綱吉によって『生類憐みの令』が制定されるなど、いぬねこを大切に想う気持ちは、昔から変わっていません。形は変わっても、昔から東京は時代を先取りしていたのですね。そこで今回、『いぬねこ最先端都市TOKYOプロジェクト』という取り組みを通して東京の魅力をお伝えできたらと思いました」と語ります。
日頃の取材を通じて、いぬねこを取り巻く「今」についてはさまざまな情報が入ってくるものの、「Tokyo Tokyoの『Old meets New』というコンセプトを知ったことで初めて『昔』という視点に気づきました。いぬねこを大切にする人と、いぬねことの関係は、昔から脈々と受け継がれてきているのだと感じました」と東京の魅力発信プロジェクトへの応募の理由を教えていただきました。
「いぬねこ最先端都市TOKYO」プロジェクトの一環として開催された『いぬねこサミット』では、さまざまな魅力あふれるコンテンツを用意。「いぬねこの幸せを考えるときにぜひ知っておきたい内容を盛り込んだトークショー、かわいい保護いぬねこと出会える譲渡会、いぬねこにまつわるエピソードを満載したパネル展示、保護団体さんの愛情あふれるグッズ販売などを用意しました。これを通じて、いぬねこと私たちの関係がどうすればもっと幸せになるのだろうと、考えるきっかけにしていただけたらいいなと思います」
いぬねこに優しいお店の紹介、保護いぬねこの支援となるグッズ販売も
会場内には、いぬねこにまつわる情報満載のパネルを展示。「東京街角いぬねこMAP」では、東京のあちこちのお店で来店者に愛され、人々の暮らしに溶け込むいぬねこや、いぬねこと行けるさまざまなスポットを紹介しました。来場者も「こんなお店もあるんだね」などとパネルに見入り、いぬねこフレンドリーな東京の魅力を再発見したようです。
また、いぬねこ保護団体が作成したグッズ販売では、売上金はすべて保護団体に寄付され、保護いぬねこのフード代や医療費などに使われます。「愛情いっぱいのかわいいグッズばかり。いぬねこを飼えなくても、このような応援のしかた、かかわり方もあるということを、お越しいただいた方にお伝えできればと思いました」(sippo編集長・磯崎さん)
トークショーと譲渡会への来場者には、特典としてToko Tokyoロゴ入りオリジナルサコッシュ、リップクリームなどをプレゼント。「犬のお散歩のときにも便利そう」とさっそくサコッシュを肩にかける来場者も見かけました。
かわいい保護いぬねこに実際に会える譲渡会も
当日は、実際に保護いぬねこと出会える譲渡会もおこなわれました。保護団体「おーあみ避難所」「ねこかつ」「けだ・まも」に保護されたいぬねこと、新しい家族との出会いを目的として開催され、たくさんの出会いにつながったようです。
生類憐みの令を制定した徳川綱吉も、野良犬を保護し、世話をするための「お囲い」というものを江戸の各所に設置していたそう。譲渡会の会場は、「江戸から続くいぬねこと人々との暮らし」と「殺処分ゼロや保護活動など動物愛護の最先端都市TOKYO」が交差する場所となりました。
保護いぬねこを取り巻く環境について学ぶトークショーも開催
メインプログラムとなるトークショーでは、いぬねこの幸せを考えるときにぜひ知っておきたい、保護いぬねこの実情などについて理解を深める場に。
1部は「保護犬猫ってなあに?」をテーマに、動物愛護活動を続ける俳優の浅田美代子さんをはじめ、保護いぬねこに関わる方々が、保護いぬねこを取り巻く環境と今後のあるべき社会についてお話しされました。
2部では「保護活動&保護猫カフェの最前線」をテーマに、「飼い主のいない猫」の問題に取り組み、全国に先駆けて2011年に猫の殺処分ゼロを達成した千代田区と保護猫団体「ちよだニャンとなる会」の取り組みを紹介しました。
参加者の中には大きくうなずき、真剣にメモを取る姿も。江戸時代に生類憐みの令が制定された都市で「人といぬねことの幸せな未来を考える」という、新たな切り口から東京の魅力を発信することができました。