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東京ベイエリア、サステナブルな海辺のまちづくり

昔から都市のインフラは経済や文化の発展のため重要な役割を担ってきました。その一方で、都市開発が自然環境に悪影響を与える懸念があることも事実です。人と自然が共生する社会を実現するためには、社会にも自然環境にも配慮した土地開発や設計といったサステナブルなまちづくりが不可欠です。

東京湾に面する臨海地域は東京ベイエリアと呼ばれ、都会的な雰囲気と海辺の景色が融合し、ホテルや商業施設、緑豊かな公園が多く、国内外から多くの人々が訪れています。この地域では、自治体や企業が持続的な経済成長と環境保全を両立するためのインフラ構築やまちづくりに取り組んでおり、観光客が訪れるスポットでも、さまざまな試みを体験することができます。

今回は、品川や豊洲、羽田などの東京ベイエリアにおけるサステナブルなまちづくりについて紹介します。

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江東区立豊洲公園

  • 品川開発プロジェクト:
    その革新的な都市計画

  • 豊洲:
    美しい水辺のまちづくり

  • サステナビリティを
    学べるベイエリア

  • 未来に向けたサステナ
    ブルなまちづくり

品川開発プロジェクト:
その革新的な都市計画

豊洲:
美しい水辺のまちづくり

サステナビリティを
学べるベイエリア

未来に向けたサステナ
ブルなまちづくり

品川開発プロジェクト:その革新的な都市計画

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未来を見据えた街の再開発が進行中

はじめに紹介するのは、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)が主導する都市開発プロジェクト・品川開発プロジェクトです。このプロジェクトは田町駅から品川駅周辺にかけてのエリアを、都市生活とサステナビリティを両立する最先端の街として生まれ変わらせる取り組みです。第1期の区域面積は約9.5ヘクタールにおよび、国内外へ抜群のアクセスを誇るこのエリアを、さまざまなパートナーとの共創を通じて、「100年先を見据えた心豊かなくらしのための実験場」とすることを掲げています。

品川開発プロジェクトが第1期として推進している「高輪ゲートウェイシティ」のまちづくりでは、2026年までに4棟のビルを建設予定です。東京で初となるJWマリオットホテルをはじめ、オフィスや商業施設、病院、居住スペースなど、さまざまな施設が入ります。効率的に電力を供給するエネルギーセンターも設置するほか、緑地を取り入れた都市計画も実施します。

そして、この第1期の大きな注目点のひとつが「高輪ゲートウェイ駅」です。

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折り紙をモチーフにした高輪ゲートウェイ駅の屋根

2020年3月に山手線・京浜東北線の新駅として開業した高輪ゲートウェイ駅には、建築美と最先端のテクノロジー、そして環境への配慮がすべて揃っています。
設計は建築家・隈研吾氏によるもので、折り紙をモチーフにした天井や、街並みを見渡せる大きな窓、温かみを感じさせる杉の集成材を使った梁などが特徴です。太陽光パネル・小型風力発電機による再生可能エネルギーや、無人コンビニの導入・AIやロボットを活用した駅サービスの実証実験の積極的な実施と、最先端のテクノロジーとサステナブルな設計が大きな魅力のひとつとなっています。また、駅内には訪日観光客にも便利な多言語ディスプレイが設置されており、至る所で未来を感じる場面に出会えるかもしれません。

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高輪ゲートウェイ駅の改札

このほかJR東日本は、地域交流を生みだすまちづくりを目指しています。その取り組みのひとつが、ビールの原料となるホップの栽培プロジェクトです。2年ほど前から、地域の事業者や学校、住民と連携して、高輪ゲートウェイ駅や周辺エリアでホップの栽培をスタートしました。この取り組みは、参加者たちが自然に触れるきっかけとなっただけでなく、参加者同士の交流やコミュニティ醸成にもつながりました。現在、このホップをつかったビール「TAKANAWA HOP WAY」が、高輪ゲートウェイ駅構内のコンビニや一部の飲食店にて数量限定で販売されています。

また、JR東日本では、品川開発プロジェクトのサステナビリティを広く紹介するため、暖房設備や発電機、その他のインフラに関わる設備を見学できるツアーも計画しています。

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品川開発プロジェクトについて語る天内義也さん

品川開発プロジェクトは、高いエネルギー効率目標を掲げ、地域のCO2排出量の削減を目指しており、日本で初めて「クライメット・ポジティブ開発プログラム」に採択されました。これは、世界の都市が連携して温室効果ガスの排出削減に取り組むネットワークとして設立された「C40(世界大都市気候先導グループ)」が主導する国際プログラムで、低炭素都市の実現に向けたモデルとなる開発事業を認証する制度です。JR東日本 マーケティング本部 まちづくり部門 品川ユニット マネージャーの天内義也さんは、「鉄道会社として、次世代の不動産開発モデルを世界に示していきたい、これからのライフスタイルを体験できる場所をつくり、未来社会に貢献したいと考えています」と話します。

また、多様な文化の維持や、イノベーションの促進という面では、共創と文化活動の拠点として展示場やホールなどを備えた「文化創造棟」の建設が予定されています。天内さんは、文化創造棟について「さまざまな人が行き交い、交流する国際的な施設を目指しています。海外から来た方には、品川エリアを訪れるたびに新しい発見や面白さを感じていただき、その経験を、世界がより良くなるためのヒントにしていただけたら嬉しく思います」と話します。

品川開発プロジェクトが掲げる未来へとつながるまちづくりの目標によって、このエリアは経済的、社会的、環境的にバランスのとれた地域となり、訪れる人々や住民が、進化する東京を体験できる場所となるでしょう。

  • 品川開発プロジェクト:
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  • 未来に向けたサステナ
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