第六回 東京おみやげ制作者の声(前編)

楽しめるおみやげ、おいしいおみやげ、そして環境に配慮したおみやげまで。こだわりの詰まった東京おみやげをご紹介いたします。

伝統工芸品を通して大切な日本文化を伝える

当店がある麻布十番商店街は、人気の観光地です。熟練の職人により染め上げられる“MADE IN 東京”のオリジナルの手ぬぐいをアイコンと共に発信することで、東京で培われている職人の技術や日本の文化を「東京ブランド」としてより一層伝えていきたいという想いから、アイコンを利用することに決めました。
アートフレームは当店が開発した特許商品で、様々な色や柄の手ぬぐいをマグネット式のフレームに挟むだけで飾ることができます。外国の方にも手ぬぐいという日本の伝統工芸品をアートのように楽しんでいただきたいという想いを込めて開発に取り組みました。

株式会社アート蒼

アートフレームと絵てぬぐい

東京について楽しく学べるメモ帳

日本の文字に興味をもってくれた方々が、どなたでも上手に漢字をかけるようになぞり書きができるメモを作りました。4文字の熟語と、ローマ字のふりがな、英文の熟語解説が印刷されています。その熟語が東京の具体的な地名や物、食べ物などの名前であるところが、一度東京に来た方にも、これから来る方にも面白いと感じていただけると思います。
商品にアイコンを活用することで、他社の「東京おみやげ」商品と並んだ際に統一感が生まれ、各社が垣根を超えて東京にいらした方を歓迎する心が伝わるようであり、また、お客様に安心してお買い求めいただけると考えました。
販路を探す際も、アイコンの影響は多大なものがあります。「東京おみやげ」として販売されているという実績が信用となって、新しいご縁につながることもありました。

株式会社グッドクロス

漢字書き方メモ帳

廃棄される材料に新たな価値を付加する

東京でモノづくりを半世紀にわたり行っている企業として、弊社の技術や取り組み、プロダクトを多くの人に知っていただきたいと考えていたときにアイコンを知り、東京おみやげプロジェクトに応募しました。
商品の企画にあたって、世界の課題である「ごみの問題」にフォーカスしました。工場で他商品を製造する際に出る端材を粉砕し、アクリル樹脂に閉じ込めたら、カラフルな素材の完成です。廃棄する材料をできるだけ出さずに商品開発を行うことが私たちの工場としての責任であり、取り組むべき課題だと思っています。
世界中の人々が東京を訪れる機会が増えたとき、モノがあふれる現代において、社会課題に向き合ってモノづくりをしている工場があることを知っていただきたいです。

有限会社三幸

アップサイクルパスケース

伝統的な抹茶の新しい楽しみ方を発信する

弊社では、古くから日本で愛されてきた抹茶の新しい楽しみ方、あり方を東京から世界へ発信しています。アイコンのコンセプトである「Old meets New」は、まさにわたしたちの想いと一致するものでした。
抹茶は、栄養バランスにも優れたジャパニーズ・スーパーフードとして海外でも認知されています。苦みの少ない良質な抹茶だからこそできる、優しい甘さに仕上げたこの商品は、これまでも東京のお土産として需要がありましたが、アイコンを使うことで、より多くの人に「東京おみやげ」として認識していただけるのではないかと思っています。また同時に、この商品を通じて、伝統と革新を続ける新しい東京を感じていただけると嬉しく思います。

THE MATCHA TOKYO株式会社

抹茶ペカンナッツショコラ

緑茶用茶葉で国産紅茶を製造

東京は江戸時代から続く緑茶の生産地であり、当園はその東京のお茶を栽培から製造販売まで一貫して行う専門店です。アイコンが「東京都産農産物」販売のアピールポイントになればと思い、東京おみやげプロジェクトに応募しました。
かつては日本食に合わせ緑茶の文化が発展してきましたが、現代人の食生活の変化は飲料に対する嗜好の変化・多様性を生んでいます。その需要に合わせ、当園では、緑茶の茶葉を使用した紅茶の生産も行っています。伝統的な日本茶から新しい価値観を持つ国産紅茶を生み出したことは、まさにアイコンのコンセプトである「Old meets New」にマッチしていると思います。
東京で生産される緑茶・紅茶を是非ご賞味ください。

木下園製茶工場

東京緑茶 / 東京紅茶