第四回 東京おみやげ製作者の声(後編)

伝統に裏打ちされた、帰国しても東京を思い出す東京おみやげをご紹介いたします。

美濃焼の伝統を日常で

他社様からのお話がきっかけで初めて知ったアイコンですが、インバウンド需要が大きくなり、旅行者も増える中、アイコンを使用することで、美濃焼の良さや日本の商品の感性を発信していきたいと考えました。今後の効果に期待しながら、認知いただけるように販促を行っていこうと思っております。今回の最大の課題は、生産背景・市場での販売可能性などを踏まえたアイテムの選定でした。日本の伝統工芸品にも指定されている美濃焼の伝統に裏打ちされた技術を、現代の生活に溶け込んでいて使いやすいアイテムで表現したかったのです。家族や友人との旅行の思い出を語らう団欒の場に、弊社のアイテムがお役にたてるとよいと思っています。外国人旅行者の方々に、日本(東京)の魅力を発信するに相応しい安心・安全な仕様で商品を提供してまいります。

青を生かした干菓子で家紋を表現

アイコンのことを知ったときに、個性の輝く手土産品ができるのではないかと思いすぐに商品化に動きました。しかしアイコンのイメージにある「青」という色は和菓子ではあまり使われない色でもあり、考えた結果「青」を効果的に生かすには干菓子が最適となりました。当店の干菓子はすべて手作業で真心を込めて作ります。都庁や都営地下鉄の各駅で目立つアイコンのポスターなどをご覧になった方は、当店の商品のアイコンに気づいてお買い求めいただいているようです。外国人観光客の方々には「葵」の御紋のはいった商品から、将軍家と縁の深い大本山増上寺のことや、日本の伝統としての「家紋」についても思いを馳せ、日本人の心や日本らしさを感じていただきたいと思っております

有限会社芝栄太楼内田長吉商店

葵 和三盆

手染め布を通して着物文化の粋を伝える

製作にあたっては、お土産として単価が上がりすぎないように、染技術はシンプルに、それでいながら明るく、見栄えのする商品展開を心がけました。外国人旅行者の方々に、新宿おちあいで染められた、伝統柄の手染め布を通じて、日本の着物文化の「粋」の一端を感じて欲しいと思っております。

一般社団法人 染の里 おちあい

がまぐち

職人が心を込めて仕上げた老舗の味

松屋総本店は、1868年に東京の深川にて創業以来、多くのお客様に昔と変わらぬ味で今も愛され続けている人気の飴専門店です。この味を、1人でも多く世界中のお客様に喜んでいただけるようにと、アイコンの使用を決めました。職人が1釜1釜心を込め『職人技』で仕上げた老舗の『味』は、個包装ひとつに関しましても何度も何度も検討を重ねながら完成しました。お菓子の問屋様にも興味をもっていただいておりますので、今後のお取り引きが増えそうです。飛行機での移動なども考慮した商品ですので、外国人旅行者の方々には、東京から連想されるデザインや、東京で創業した老舗飴屋の特別な思い・味へのこだわりがたっぷり詰まった、メモリアル ハーブキャンディーをぜひお土産としてお勧めしたいと思っています。キャンディーを召し上がりながら東京の思い出話に花を咲かせて、また東京へ遊びに来ていただきたいです。

株式会社松屋総本店

メモリアル ハーブキャンディー