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東京のカルチャーとサステナビリティ

マンガやアート、ファッション、音楽など、様々なカルチャーの発信地である東京。ここ東京では、そうした多様なカルチャーを楽しむだけでなく、カルチャーを通じてサステナビリティについて学び、貢献することができるかもしれません。

昔からマンガと縁の深いエリアで、サステナブルなまちづくりを目指す取り組みから、SDGsの大切さを広めようと活動するアイドル、カルチャーの力で環境保護の大切さを訴えるイベントまで、今回は「東京のカルチャーとサステナビリティ」というテーマで、3つの取り組みを紹介していきます。

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豊島区、トキワ荘マンガミュージアム

  • マンガ・アニメを通じた、
    豊島区のまちづくり

  • SDGsアイドル・
    CoCoLo♡RiPPLeの挑戦

  • 渋谷から社会を変える
    「アースデイ東京」

  • サステナブルな社会へ。
    多様な東京のカルチャーとともに

マンガ・アニメを通じた、
豊島区のまちづくり

SDGsアイドル・
CoCoLo♡RiPPLeの挑戦

渋谷から社会を変える
「アースデイ東京」

サステナブルな社会へ。
多様な東京のカルチャーとともに

マンガ・アニメを通じた、豊島区のまちづくり

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トキワ荘マンガミュージアム

東京都⼼部の北⻄に位置する豊島区は、都内でも有数の人口密度を誇る都市であり、中でも多くの人が集まる池袋周辺は、アニメやマンガファンにも人気のエリアとして知られています。

また、豊島区は、手塚治虫や藤子不二雄コンビなど日本を代表するマンガ家が若かりし頃住んでいたアパート「トキワ荘」を有し、古くからアニメやマンガと関係が深いことでも有名です。残念ながら老朽化のため取り壊しとなってしまったトキワ荘ですが、このような貴重な場所をマンガ・アニメ産業の拠点とし、次世代に継承・発信するべく開設されたのが「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」です。

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トキワ荘マンガミュージアムに再現されたマンガ家の部屋

当時のトキワ荘をリアルに体験できるフロアでは、原稿や机、ペン、空き瓶、食器など細部に至るまで忠実な再現がなされており、まるでほんの少し前までマンガ家がその場にいたかのような錯覚に陥るほどです。また、企画展示室では期間限定の展示やイベントが定期的に開催され、大人から子どもまで多くのファンで賑わっています。

豊島区でこの取り組みを担当する、マンガ・アニメ活用担当課長の熊谷崇之さんは、「最近のアニメやマンガだけでなく、その原点となった作品や作家たちを知ることも大切だと考えます。黎明期のマンガ家たちは、子どもたちに夢やメッセージを伝えたいという情熱から、マンガを描き始めました。そんな想いを後世に伝えていきたいと思っています」と話します。

さらに豊島区では、トキワ荘マンガミュージアムを中心に、地域が一体となった「南長崎マンガランド事業」を進めています。この取り組みは、周辺に点在する「トキワ荘跡地モニュメント」や「トキワ荘マンガステーション」、マンガ界の巨匠・赤塚不二夫所縁の「紫雲荘」といった関連施設と連携し、地域の活性化を促すものです。地域と縁の深いマンガ・アニメ文化を活用した新たな取り組みは、持続可能なまちづくりに大きく寄与することが期待されています。

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豊島区 文化商工部 マンガ・アニメ活用担当課長の熊谷崇之さん(左)

地域活性化のため南長崎エリアと共に力を入れている東池袋周辺には、マンガ・アニメの関連施設が立ち並ぶ「乙女ロード(通称)」があります。連日多くの若い女性で賑わう乙女ロード周辺では、年間を通じて様々なイベントが開催されています。

中でもサンシャインシティで月に一度開催されるコスプレイベントは、家族連れをはじめ海外からの観光客など誰もが参加できます。屋外での写真撮影や街を練り歩くパレードが行われるもので、大変人気を博しています。「このイベントでは、物語の主人公になった気分を味わってもらえたらと思っています」と熊谷さん。世界中で愛されるコスプレという文化を通じて地域の魅力を伝え、国内外から多くの人に訪れてもらうことを目指しています。

加えて、2019年豊島区は、池袋に本店を構える株式会社アニメイトと協⼒し、地域の魅力を伝える短編アニメ映画「池袋PRアニメ」を制作しました。美しいアニメーションと鮮やかな映像により、少年と少⼥が池袋の上空を⾶びながら、街の活気を発⾒していく様⼦が描かれています。アニメファンだけでなく世界中の人々が、地域の魅力を思う存分楽しめる作品となっています。

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自作に登場するキャラクターたちに囲まれた藤子不二雄Ⓐ

こうした豊島区のアニメ・マンガ産業の維持や振興、活性化に向けた取り組みは、地域の活性化や⽂化の持続可能性などに加え、労働権利の保障・働き方改革に通ずるディーセントワークや経済成⻑に関するSDGs(持続可能な開発⽬標)にも対応しています。「SDGsというと、環境について思い浮かべる⼈が多いと思いますが、⽂化や労働とも⼤きく関連しています」と熊⾕さんは話します。

このようなSDGsへの取り組みが評価され、2020年7月、豊島区は「SDGs未来都市」に選定されました。「SDGs未来都市」とは、SDGsの理念に沿った取り組みを推進する都市や地域の中から、特に、経済・社会・環境の3つの側面において新しい価値を創出し、持続可能な開発を実現するポテンシャルの高い都市や地域を選定するものです。さらに、2020年10月、「としまSDGs都市宣言」として「国際アート・カルチャー都市」を掲げた豊島区は、芸術・⽂化を通じて産業を誘致することで、多様性に溢れたまちづくりを目指し、様々なチャレンジを続けていきます。

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  • サステナブルな社会へ。
    多様な東京のカルチャーとともに

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